山谷の3畳間から見た東京五輪 「自分たちは蚊帳の外」

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小川崇、平山亜理
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 オリンピック(五輪)に出場した日本選手の活躍で、連日のように沸く首都・東京。そのまぶしい光景を片隅からみつめる人たちがいる。

 東京・山谷地区にある約140軒の簡易宿泊所のひとつ。3畳ほどの部屋の壁には冬物のジャンパーやカレンダーがかかっている。ここで2年ほど暮らす金沢義夫さん(56)のスマホにも、東京五輪の開幕以来、日本選手のメダル獲得を知らせる通知が次々表示されている。「どんどん来るけど、何も感じないよ」

 茨城県出身。長く解体工として働いたが、椎間板(ついかんばん)ヘルニアで腰と足を痛めてから、まともに仕事ができなくなった。渋谷のハチ公前で野宿もした。

 山谷の簡易宿泊所は3畳一間がほとんどだ。1泊の料金は2千~3千円ほど。都の2018年度の調査によると、3800人近くが暮らし、うち9割が生活保護受給者だという。

 金沢さんも生活保護を受けて…

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