JR西日本は30日、2022年3月期の業績予想を下方修正し、最終的なもうけを示す純損益が1165億~815億円の赤字に転落する見通しだと発表した。30億円の黒字とした従来予想から、約1千億円引き下げた。初の2年連続赤字となる見込み。新型コロナウイルスの感染が再拡大し、想定よりも利用回復が遅れているのが理由という。
回復時期の予想が難しいとし、幅のある業績予想とした。売上高は1兆520億~1兆890億円、本業のもうけを示す営業損益は1290億~940億円の赤字を見込んだ。従来予想をそれぞれ最大2055億円、1410億円引き下げる。
山陽新幹線の4~6月の利用はコロナ禍前と比べて4割程度と見込んでいたが、実際は3割にとどまった。大阪、京都、兵庫、広島などの沿線地域で緊急事態宣言が出たことなどが響き、利用が伸び悩んだ。
従来の想定では、8月以降は…