住友ゴムで検査不正 港湾の防舷材や海外向けタイヤ

橋本拓樹
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 住友ゴム工業は30日、港湾の岸壁を船の接触から守るゴム製の防舷材(ぼうげんざい)や、海外向けの自動車用タイヤで検査不正が見つかったと発表した。いずれも安全性に問題はないとしているが、社外弁護士らによる調査委員会で原因を調べる方針だ。

 防舷材は加古川工場(兵庫県加古川市)で1967年から製造している。船が接岸したときの圧縮性能を確認する試験で、国際的なガイドラインでの定めを超える回数まで繰り返して基準を満たしたり、データを改ざんしたりしていた。

 今年6月の点検で発覚した。2016年5月以降に出荷した、港湾500カ所の計5389基すべてで不正があった。それ以前の出荷分も確認中。社内調査では、1990年代前半からこうした試験を続けてきたと話す社員もいるという。

 問題のあったタイヤは南アフリカで生産。同国製の新車向けで、日本向けの出荷はないという。17年8月から21年5月に出荷した約40万本のうちの一部。均一性検査のための規格値や、ホイールと接する部分の形状が、取引先に提示した仕様と異なっていた。

 今年1~3月、現地法人社長らから指摘があり、6月以降、住友ゴムの社内委員会でも調査していた。(橋本拓樹)