政権を支配する楽観論 「首相がそういうデータ出せと」

有料会員記事新型コロナウイルス

西村圭史、下司佳代子、軽部理人 石井潤一郎、岡村夏樹
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 緊急事態宣言の拡大と延長が決まった。東京五輪の期間中に新型コロナの感染爆発に至り、感染の高波が収まる兆しはない。だが、菅義偉首相は五輪開催で人の流れは減っているとの見方を繰り返した。首相周辺では、近く感染状況が改善するとの楽観シナリオが語られている。

 宣言の拡大などを決めた後、首相は官邸で記者会見に臨んだ。約15分間の冒頭の発言で、ワクチン効果のアピールに多くの時間を割く一方、五輪については、交通規制やテレワークの効果で歓楽街の人の流れが減少傾向にあるとし、「自宅でテレビなどを通じて声援を送ってほしい」と短く触れただけだった。

 その後、記者からは五輪関係の質問が相次いだ。「国民の命と健康を守るという、五輪開催の前提は守られているか」「テレビ観戦だけで人流抑止の目標に到達できるのか」。そう問われた首相は、いずれも「人流が減少しているのは事実」などと繰り返した。

 この数時間前、東京都小池百合子知事の会見でも、同様の主張が展開された。小池氏は五輪開催が感染拡大の要因になり得るかを問われたが、「五輪の視聴率は20%を超えており、ステイホームに一役買っている」と否定した。

尾身氏の直談判

 五輪で人の流れは減ったと主…

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