白いシャチが2頭も 「海の王者」が戯れる 夏の知床

有料会員記事

神村正史
【動画】白いシャチ が2頭も 「海の王者」が戯れる 夏の 知床=神村正史撮影、知床ネイチャークルーズ提供
[PR]

 世界自然遺産・知床の海、北海道羅臼町沖の根室海峡がシャチでにぎわっている。この夏は、非常にめずらしい白いシャチが2頭並んで泳ぐ姿も確認されている。

 例年なら夏になると、根室海峡で見られる鯨類はシャチからマッコウクジラなどへ置き換わっていく。ところが、今夏は羅臼漁港から出ているネイチャークルーズ船が、1回の運航でシャチを数十頭も確認できることがしばしばある。

 7月28日午後1時出港の便では、港を出てからわずか30分ほどで複数の群れに遭遇した。群れは当初、沖合に散らばっていたが、やがて波の弱い岸寄りに集結し、その数は30頭ほどに膨らんだ。

 アイヌの人々がレプンカムイ(沖の神)と呼んだ「海の王者」は、尾びれで海面をたたいて激しくしぶきを上げたり、クルーズ船に近づいてきて海面から顔を出したりした。

 コロナ禍の影響で、乗客は少なめだ。

 運航する知床ネイチャークルーズによると、白いシャチは24日に現れた。別のクルーズ船からの情報で、現場へ向かったところ、20頭ほどの群れの中で白い2頭が並んで泳いでいた。体の大きさや背びれの形などから、オスとメスの2頭とみられるという。

 東海大学海洋学部の大泉宏教授(海洋生態学)によると、北太平洋で白いシャチが見られたとの報告のある場所は、アメリカ、カナダの西海岸、アリューシャン列島など、この100年ほどの間に10カ所のみ。日本では羅臼町沖の根室海峡だけだ。

 シャチが白い理由ははっきりわかっていないが、生まれつきメラニン色素をつくる機能が損なわれているアルビノか、色素の減少で皮膚などが白くなった白変種のどちらかだと考えられるという。

 羅臼町沖では、2019年の…

この記事は有料会員記事です。残り206文字有料会員になると続きをお読みいただけます。