第8回引っ込み思案の自分、陸上が変えてくれた 世界王者が大切にする記憶

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遠田寛生
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 カルステン・ワーホルム(25)は7月、陸上男子の400メートル障害を46秒70で走り、世界記録を29年ぶりに更新した。世界選手権は2連覇中。残るタイトルは五輪の金メダルだけだ。

 東京五輪の初レースとなった7月30日の予選は48秒65で3組目のトップ。順当に8月1日の準決勝へ進んだ。「来日してもう2週間。少し退屈し始めたときだったから、楽しかったよ。この日を長い間心待ちにしてきた。再びトラックに戻れてうれしい」

 速さだけでなく、派手なパフォーマンスでも多くの観客をひきつける。スタート前には、気合を入れるため両手で顔を強く張る。この日はテレビカメラを向けられ、雄たけびをあげた。

 どうしたら、あなたのように大舞台で力を発揮できるのか。2年前、直接聞いたことがある。「興味深いね」と言って考えを巡らせたあと、返ってきた答えは意外だった。

 「信じてもらえるか分からな…

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