首相「経験したことのない拡大」 ロックダウンは否定的

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 菅義偉首相は30日夜の記者会見で、「これまでに経験をしたことがないスピードで感染が拡大している」と述べ、国民に不要不急の外出の自粛を求めた。一方で東京五輪パラリンピックの中止や、ロックダウン都市封鎖)については否定的な考えを強調した。

 30日に行われた菅義偉首相の記者会見の主な内容は、次の通り。

冒頭発言

 全国の新規感染者数は増加を続けている。昨日の全国の感染者は1万人を超え、本日の東京の感染者は3300人に上っている。首都圏、関西圏をはじめ多くの地域で増加傾向が続き、これまでに経験をしたことがないスピードで感染が拡大している。

 大きな要因として指摘されるのが、世界的に猛威を振るっているデルタ株だ。アルファ株よりも1・5倍ほど感染力が高く、東京では感染者に占める割合は7割を超えていると言われている。全国的にデルタ株への置き換わりが急速に進むにつれ、さらに感染の拡大が進むことが懸念される。

 一方で、すでに高齢者の73%が2回の接種を完了する中で、これまでの感染拡大期とは明らかに異なる特徴がみられる。東京における65歳以上の新規感染者の数は、感染が急拡大する中でも本日も82人にとどまり、その割合は4月までの20%台から今では2%台に低下している。

 ワクチン接種の効果が顕著に表れているが、それでもなお強く憂慮すべきことがある。一つは、若い世代での感染が急拡大している。東京では30代以下の感染者の割合が7割に達し、中でも20代の感染者が連日1千人を超えている。そして、40代、50代の重症者が増加傾向にあり、1月と比較をしても、1・5倍という水準だ。このまま感染者の増加が止まらなければ重症者数もさらに増加し、病床が逼迫(ひっぱく)をする恐れがある。また、新規感染者数の急増に伴い、保健所による入院の調整に大きな負担がかかり、自宅で待機する方も増えているのが現状だ。

 こうした状況を勘案し、ワクチン接種を進めながら、各地域でしっかりした対策を講じ、病床の逼迫を招かないように緊急事態宣言、まん延防止等重点措置のそれぞれの地域を拡大し、期限を延長する判断をした。国民の皆さんには、1年半にわたり対策にご協力いただいていることに心より感謝を申し上げる。

「飲食店の見回り拡大 実効性高めていく」

 一方で、自粛の期間が長期化…

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