香港「金」で中国国歌ブーイング、男性を逮捕 香港警察

香港問題

香港=奥寺淳
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 香港警察は30日、東京五輪フェンシング・男子フルーレ個人で香港の選手が優勝し、表彰式で中国国歌が流れた際に国歌を侮辱したとして、国歌条例違反の疑いで男性1人を逮捕した。香港メディアが伝えた。

 香港では26日、同種目の張家朗選手の試合の模様がショッピングセンターで中継され、香港チームとして1997年の香港の中国返還後、初めて金メダルを獲得したことで数百人の市民が熱狂的に歓声を上げた。しかし、表彰式で香港の旗が掲げられた際、中国国歌が演奏されるとブーイングが上がり、「We are Hong Kong(私たちは香港)」というかけ声が上がった。

 香港メディアによると、警察はショッピングセンターの監視カメラを分析するなどの捜査に着手。男性1人を逮捕し、英国植民地時代の香港の旗を押収したという。男性は現場にいたとみられるが、どんな行為が逮捕容疑になったのかは明らかにされていない。香港では昨年、国歌にブーイングするなどの侮辱行為を禁止し、刑事罰を科すことができる国歌条例が成立していた。

 香港では30日にも、香港の選手が水泳で銀メダルを獲得した際、ショッピングセンターに集まった市民が再び大歓声を上げた。香港メディアによると、大画面の前で大きな中国国旗と香港の旗をたなびかせた中年男性と、別の男性との間でトラブルになり、警備員が出動したという。(香港=奥寺淳