「げたの雪」か「歯止め役」か 逆風にさらされる公明党

有料会員記事公明

太田成美
写真・図版
フロントライン
[PR]

 新型コロナ対応をめぐる迷走や、相次ぐ「政治とカネ」の問題……。菅政権への逆風は、自民党と連立を組む公明党にとってもひとごとではない。

 「河井問題で地に落ちた与党への信頼を回復します!」

 公明党斉藤鉄夫副代表(69)は6月末の朝、広島市内の国道橋の上で、市の中心部へ通勤する車の列に向かって声を張った。

 衆院比例中国ブロック選出の当選9回。党幹事長も経験したベテランだが、次期衆院選の広島3区の「新人」候補として、東京で幹部会合などがない日は毎朝1時間半、妻とともに国道沿いに立つ。

首相と「一蓮托生」

 キャッチフレーズは「自公連立の要」。手にした「のぼり旗」には、自身が幹事長時代にカウンターパートの官房長官だった菅義偉首相の顔写真がある。衆院選は政権選択の選挙であり、菅首相と「一蓮托生(いちれんたくしょう)」との「覚悟」を込めたのだという。

写真・図版
通勤の車に向かって手を振ってあいさつする公明党の斉藤鉄夫副代表。手には菅義偉首相と自身の顔写真の2連ののぼり旗を持つ=2021年6月30日午前8時25分、広島市安佐南区

 公明党と支持母体の創価学会が、「負けられない戦い」と位置づける広島3区。学会の原田稔会長も7月に広島市を訪問した。総力を傾ける背景には、大規模買収事件をめぐる与党への不信がある。

 自民党本部は2019年参院…

この記事は有料会員記事です。残り2360文字有料会員になると続きをお読みいただけます。