求む!かんぴょう料理レシピ 賞金20万円に応募殺到

聞き手・池田拓哉
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 栃木県干瓢(かんぴょう)商業協同組合(下野市)によるかんぴょう料理のレシピ募集に応募が殺到している。最優秀作には20万円。高額賞金の魅力もあり、2カ月間で約200件の応募が寄せられた。かんぴょうが生きる道は、のり巻きやロールキャベツのひもだけではない。

 県内のかんぴょうの卸売業者らでつくる同組合が企画した「かんぴょうレシピコンテスト2021」。需要低迷に苦しむ県産かんぴょうの普及をねらう。栃木県の生産量は全国の9割以上を占めるが、中国産の増加もあって約40年前と比べると5%に激減している。

 募集するレシピのかんぴょうは県産に限り、すべての材料費は1人分あたり1千円以内。主食、副菜、デザートなどのジャンルは問わない。応募にはコンテストサイトの専用フォームのほか、インスタグラムフェイスブックに「#かんぴょうレシピコンテスト2021」をつけても参加できる。郵送も可。締め切りは8月31日。

 昨年からのコロナ禍で組合の販売促進イベントが中止になり、浮いた予算を賞金に回した。「見映え賞」「お手軽賞」など五つの受賞者にも各3万円を贈る。

 同組合は約5年前にも同様のコンテストを実施したが、最優秀作への賞金が1万円だったこともあってか、応募がなかった。担当者は「夏休みの自由研究にもどうぞ」と話している。

パスタにもデザートにも 料理研究家・臼居芳美さん

 宇都宮市料理研究家、臼居芳美さん(64)はかんぴょうを使ったアイデア料理を各地で広めている。調理法のヒントを聞いた。

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 かんぴょう巻きに代表されるように「和」の印象が強い食材ですが、パスタや麺の代わりにもなります。小麦麺よりカロリーが低く、グルテンアレルギーの方にも食べて頂けます。

 乾燥品を水に約1時間つけて戻します。塩もみをする方もいますが、省いても大丈夫です。長さを約20センチにそろえて約10分間ゆでます。幅は1センチ強ですが、タリアテッレなど太めのパスタの感覚で食べられます。カルボナーラ、ペペロンチーノなどお好みでどうぞ。夏らしくキュウリを添えて、中国料理のジャージャー麺もいいですね。

 かんぴょうはデザートにも変身します。水で戻してさっと煮たかんぴょうを、ワインとグラニュー糖で煮てコンポートにします。レモン汁を加えると色が鮮やかになります。アイスクリームや生クリームとの相性もバッチリです。

 かんぴょうは1712年、近江国水口藩(滋賀県甲賀市)から下野国壬生藩(壬生町)に伝わりました。伝来300年となった約10年前、県内ではかんぴょうの消費熱が一時的に高まりましたが、再び落ち着いた感じです。コンテストをきっかけに、かんぴょうをおしゃれに、すてきに、おいしく食べる文化が盛り上がるといいですね。(聞き手・池田拓哉)