イスラム主義勢力タリバンが権力を掌握したアフガニスタンの首都カブールでは30日深夜、タリバンの戦闘員たちが国際空港周辺に集まり、最後の米軍機が飛び立つ様子を見届けた。
タリバン戦闘員の一人は31日未明、朝日新聞の電話取材に「長い戦いは我々の勝利で終わった」と語った。戦闘員によると、米軍機の離陸直後、タリバン特殊部隊が空港内に入り、全域を占拠したという。
SNS上には、暗視ゴーグルをつけたタリバン特殊部隊が空港内をライトで照らしながら、格納庫などを点検する様子とされる映像が拡散した。
住民によると、カブールでは2時間以上、銃声が鳴りやまなかった。空に向かって銃を連射することで喜びを表すタリバンの「祝砲」とみられる。
タリバンのスハイル・シャヒーン幹部は31日未明、「最後の米軍機が飛び立った。我が国は完全な独立を勝ち取った。アラーをたたえよ。すべての国民に心からお祝いしたい」とツイートした。(バンコク=乗京真知)
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