休校で「ゲームざんまい」の子も 学力調査結果に影響

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高浜行人、三島あずさ
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 ゲームの時間が増え、学校が楽しいと思う子の割合が減る――。全国学力調査と同時に行われたアンケートでは、コロナ禍による子どもの生活や心境の変化が浮かんだ。夏休み延長や分散登校が広がるいま、子どもの心身の手厚いケアが求められている。

ゲームの時間長いほど、正答率下がる

 アンケートの名称は「児童生徒質問紙調査」。5月の全国学力調査と同時に、小学6年生と中学3年生に実施した。

 テレビゲーム(パソコン、スマートフォンなども含む)にかける1日当たりの時間を尋ね、1時間以上が小6で計75・9%、中3で計79・8%に上った。直近で同じ質問があった2017年度は小6で55・1%、中3で58・5%。調査対象が違い単純比較はできないが、いずれも20ポイントほど上回った。

 ゲームの時間が多いほど、学力調査の平均正答率が低い傾向もみられた。小6国語は、ゲームを「全くしない」子の正答率が74・7%だったのに対し、「4時間以上」が54・8%と19・9ポイント低かった。中3数学でも18・8ポイントの開きがあり、他教科も同じ傾向だった。

 ゲーム時間の増加は、昨春の一斉休校の影響もあるとみられている。公立中3年の息子がいる東京都の40代女性は、一斉休校について「学校からは宿題もあまり出ず、オンライン授業もなく、ほぼほったらかし。ゲームやユーチューブざんまいで、昼夜逆転のような生活だった」と振り返る。学校再開後は生活リズムを取り戻せたが、今もゲームや動画視聴の時間はなかなか減らないという。

 文科省の担当者はゲーム時間が増えた理由について「スマホの普及もあるが、コロナで外に遊びに行けずに家にいなければならなかったことが関係している可能性がある」と話す。

 一斉休校で、特に中3生の生活リズムが乱れたこともわかった。休校中、「規則正しい生活を送っていたか」との問いに「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」と答えた割合は小6の63・0%に対し、中3は48・4%だった。

 一方、「学校に行くのは楽しいと思うか」との質問に「当てはまる」と答えた小6の割合は48・0%。前回の19年度調査は54・0%で、この質問のある13年度以降で初めて5割を切った。「将来の夢や目標を持っているか」との質問も、「当てはまる」としたのは小6で5・7ポイント減の60・2%、中3も4・4ポイント減の40・5%だった。

「学校楽しい」子、初めて半数割る

 学校を楽しいと思う子の割合は、なぜ減ったのか。

 文科省は、友達と触れあって遊ぶといった楽しい活動が制限され、運動会など身近な目標が減ったことなどが一因とみる。新潟県の公立小に通う6年男子児童(11)の母親(43)は、友人関係の変化をあげる。「一斉休校で友達と仲良くなる時期を逃した影響がいまも残っている」。コロナ前の4年生まではクラス替えのない2年間で徐々になじんだが、5年から同じクラスの同級生とまだ壁があるという。

 仲が深まるきっかけになる学…

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