復興五輪って何?取り残される被災地の子、スポーツの力は信じるけど

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聞き手・金島淑華
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 オリンピック(五輪)憲章は「スポーツをすることは人権の一つ」とうたう。パラリンピックは、誰もが活躍の機会を持てる共生社会を目指す。しかし日本でも、その機会が乏しい子どもは少なくない。

 不登校引きこもりなどの子どもらが通う宮城県の「まきばフリースクール」を運営するNPO法人の理事の中山崇志さんは「スポーツをする場がないと、人とのつながりも断たれてしまう」と危惧する。

 中山さん ここにいるのは、いじめや虐待、経済的な境遇などのせいで、いろいろなことを諦めざるを得なかった子どもたち。みんなでフットサルチームを作り、東北や関東の同じようなチームを集めたMKBカップという大会を年に1度開催しています。

 東日本大震災の津波の被害が残る沿岸を見て「自分も流されて死ねばよかった。生まれ変われたかもしれない」と言った子が、練習試合で大敗した帰り道、「もっと練習したい。強くなりたい」と悔し涙を流しました。学校になじめず高校を中退した子でしたが、今は自活しています。

 スポーツを通じて目標ができたり、自分の未来に可能性を感じたりすることができます。

 (スクールを利用する15歳の男子)自分を受け入れてくれるところがあることがうれしい。1週間に1度、行けるところがある。楽しいことがあるっていうのが心の支えになる。

 スポーツをしていると、みんな単純になれる。お金とか家族の問題とか関係なくなる。

 (同14歳の女子)チームみんなで頑張って賞状をもらったとき、スポーツの力を感じる。

 中山さん 彼らは日本の中ではある意味、少数派や難民です。偏見や無知によってつらい思いをすることもあります。

 子どもたちが原っぱでボール…

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