大仏を破壊したタリバン、再び 現地に立った記者の願い

有料会員記事アフガニスタン情勢

編集委員・中村俊介
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 機体に群がり、必死にしがみつく人々にかまわず、米軍機が離陸しようとしている。そんな映像が世界を駆け巡った。15年前、私はこのカブールの空港にいた。

 8月、ガニ政権がイスラム原理主義勢力タリバンの攻勢でもろくも崩壊し、アフガニスタンに再び暗い時代が訪れようとしている。東西世界を結ぶシルクロード要衝の地に残されたいくつもの歴史遺産を、かつて国土を支配したタリバンは破壊した。あの悪夢を思い出さずにはいられない。

 2001年、旧タリバン政権は国際社会の非難をよそに、アフガン中部バーミヤン渓谷の仏教遺跡をダイナマイトで吹き飛ばした。米軍の攻撃を受けて政権が瓦解(がかい)したのは、その年の末だ。

 その昔、バーミヤンにそそり…

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