米国人はなぜUFOを追うのか 進む宇宙研究、後を絶たない陰謀論

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聞き手・池田伸壹 聞き手・岸善樹
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 地球外に知的生命体はいるのか。空飛ぶ円盤かもしれない現象を分析した最近の米政府報告書を読むと、あらためて興味がわいてきます。生命を探る研究も急速に進んでいるようです。

地球外生命体、25年以内に発見? エリザベス・タスカーさん(JAXA准教授)

 ほんの30年ほど前までは、地球外の生命はおろか、太陽系以外の惑星について調べることは、SF作家の仕事とされていました。それが、いまや天文学で最も急速に発達しつつあるエキサイティングな研究の分野になりました。

 太古の昔から、太陽系をはるか離れた恒星からの光を見つめてきた人類ですが、1992年まで、太陽以外を回る惑星を一つも知りませんでした。それが宇宙望遠鏡や地上の巨大な望遠鏡、そしてコンピューターを活用した観測方法の発達で、「太陽系外惑星」が4千個以上発見されています。

 例えば、恒星の前を惑星が通り過ぎる際、恒星からの光が少しだけ遮られます。この変化を観測することで、惑星の大きさを調べるのです。

 実はごく最近まで、惑星について分かっていたのは、大きさと恒星からの距離だけでした。ですから「地球に似た惑星を発見した」といった報道には困惑してきました。「第2の地球」と言うと、海があり、陸地に植物があり、スターバックスでコーヒーが買える、と思われてしまうのではと心配したからです。太陽系外の地球程度の大きさの惑星についての研究はまだまだこれからです。

 私は、世界のスーパーコンピューターをつなぎ、個々の惑星について未知のデータを科学的に類推することで、生命が居住可能な惑星を探しています。ちょっと大胆ですが、私は25年以内に「あの惑星に生命がある可能性が高い」という結論を出せるのではないかと思っています。

記事後半では、「科学の飽くなき探究心が千年後の知恵につながる」と訴える池辺靖さん(宇宙物理学)と、「宇宙は開拓の対象であり、人を戒める存在でもある」とし、陰謀論との関係を主張する渡辺靖さん(文化人類学)が登場します。

 日本を含めた協力でハワイで…

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