義足の跳躍、健常者より優位? 五輪上回るパラ記録も 

照屋健
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 前回リオデジャネイロ大会では、パラリンピックの選手が五輪の記録を上回ったこともあった。

 陸上男子1500メートル(視覚障害T13)ではリオ五輪の優勝タイム(3分50秒00)を4人が上回った。五輪が選手同士の駆け引きでスローペースになったのに対し、視覚障害の選手が争ったパラではスタートから各走者が飛ばして好記録になった。優勝したアブデラティフ・バカ(アルジェリア)は、五輪の優勝タイムより2秒近く速かった。

 パラパワーリフティング107キロ超級の故・シアマンド・ラーマン氏(イラン)は、310キロをマークした。ほぼ同じルールで競う健常者の最高記録を35キロ上回り、「超人」と称された。

 東京大会でも五輪記録を上回る可能性がある。陸上男子走り幅跳び(義足・機能障害T64)で3連覇を狙うマルクス・レームドイツ)の世界記録は8メートル62。東京五輪の優勝記録は8メートル41。レームは五輪出場を希望したが、認められなかった。義足の跳躍を巡っては、健常者よりも優位性があるとして「テクニカル・ドーピング(道具のドーピング)」という見方もつきまとう。(照屋健)