ベネチア建築展・最高賞のUAE館 企画に日本人建築家

編集委員・大西若人
[PR]

 世界最大規模の建築展、ベネチア・ビエンナーレ国際建築展の第17回展の授賞式が8月30日、イタリアのベネチアであり、国別参加部門で最高賞にあたる金獅子賞アラブ首長国連邦(UAE)館が受賞した。同館の展示内容は、建築家の寺本健一さん(46)が、レバノン人建築家とともに企画した。同館の主催はUAEのサラマ・ビント・ハムダン・アル・ナヒヤン財団。

 展示では、海水淡水化の過程で出る廃棄物再利用したセメントを活用。伝統的建築に使われたサンゴ石にヒントに、長さ40~60センチにした部材を約2500個組み合わせ、半ドーム状の構築物を築いた。審査では、廃棄物と生産の関係を地域的かつ世界的スケールで考えた点が評価された。

 寺本さんは、「UAEの問題を世界に見ていただき、評価してもらった。小さなことと大きなことが一致し、驚いている」と話している。同建築展は11月21日まで。(編集委員・大西若人