支笏湖の丸駒温泉が民事再生 負債8億円、コロナで打撃

志田修二
[PR]

 北海道千歳市支笏湖畔で老舗旅館「丸駒温泉旅館」などを経営する丸駒温泉(佐々木義朗社長)は30日、札幌地裁民事再生法の適用を申請した。負債総額は約8億3千万円。投資ファンドの支援を受け、事業は継続する。

 同社は1915(大正4)年創業の丸駒温泉旅館のほか、宿泊施設「翠明閣」や土産物店などを支笏湖畔で経営する。同社や代理人事務所によると、2008年のリーマン・ショック以降、利用客の低迷で厳しい資金繰りが続き、一時期は回復の兆しを見せたが、コロナ禍が追い打ちをかけた。

 再生手続きの申請に先立ち、同社は投資ファンドルネッサンスキャピタル」(東京)が運営する投資事業有限組合と支援をめぐる基本合意を結んだ。旅館などの施設は営業を続け、従業員約50人の雇用も確保されるという。佐々木社長は「利用客や取引先に心配をおかけして申し訳ない。丸駒温泉旅館の灯を消してはいけないという一念でこの判断に至った。今後も地域と一緒になってやっていきたい」と話した。(志田修二)