介助時の駅の放送が「痴漢被害につながる」 車いす利用者、改善要望

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大坪実佳子
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 「○○号車ご乗車。降車駅●●」

 車いす利用者や視覚障害者らの乗降を駅員が介助する際に流れるアナウンスが、痴漢やストーカーの被害につながっている――。障害者団体が女性たちの訴えを元にこんな実態をまとめ、国土交通省に改善を求める要望書を7月中旬、提出した。同省は鉄道事業者に対し、アナウンスによらない方法を検討するよう促した。

 要望書を出したのは、障害者団体「DPI日本会議」。団体のメンバーで、自身もストーカー被害に遭った都内在住の車いす利用者の女性(52)が、30人ほどの証言を聞き取り、了承が得られた12人分の体験を要望書と共に公表した。

 ある車いす利用者は、夜遅くで周囲が男性ばかりだったため、アナウンスをしないよう駅員に頼んだが断られ、何号車に乗っているかも放送された。ドア付近にいたところ、「ここだ!」とスーツ姿の男が乗ってきて、ぴったり後方にくっつき、下着の色を聞かれるなどしたという。

 他にも、アナウンスで行き先を知った男から「俺も○駅だよ。一緒に降りようよ」としつこく声をかけられたり、「こんな時間に障害者が何で新宿なんか行くんだよ」と言われたりしたケースも。車内で「助けて下さい」と声をあげたのに無視されたという訴えもあった。

 証言をまとめた女性は取材に対し、「私たちはスロープがないと電車から降りられず、逃げられない。被害を受けた人たちの気持ちを思うとつらい」と話した。

 アナウンスは一般的に、乗務…

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