ともに最速150キロ超 切磋琢磨した享栄の剛腕2投手

上山浩也
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(31日、高校野球愛知大会決勝 愛工大名電8-5享栄)

 最速150キロ超の剛腕2人がいた享栄は、頂点に一歩届かなかった。背番号1の肥田優心投手(3年)は「自分が相手を勢いづけてしまった。みんなが信頼して出してくれたのに申し訳ない」と声を震わせた。

 先発の竹山日向投手(同)が五回、相手打線につかまった。暴投で逆転を許すと、1死三塁のカウント1ボールで交代が告げられる。「頼んだぞ」「任せろ」。短いやりとりでマウンドに立ったが、2者連続四球に適時打と犠飛で失点。球速は140キロに満たず、わずか19球で降板した。

 最速152キロ右腕の肥田投手は2日前の準決勝で1球目を投げた際に右ひじに違和感を持った。そのときは最速151キロ右腕の竹山投手の好救援もあり、チームにとって夏は1995年以来の甲子園に挑む舞台まで進んでいた。

 「1年生の時は肥田の力が上で、いつか抜いてやろうと思ってやってきた。肥田がいたから、自分もここまで成長できた」と竹山投手。肥田投手も「お互い練習の時から意識し合ってきた。チームが九回に取った2点は、みんなの意地。みんなに感謝しています」。(上山浩也)