選手の活躍で減った「五輪反対」 政権支持には効果薄?

有料会員記事

塩谷耕吾、小宮山亮磨
[PR]

 緊急事態宣言下で開催されている東京五輪。朝日新聞社が開幕前の7月17、18日に実施した世論調査では、五輪開催に「反対」が55%、「賛成」が33%だった。ただ、大会関係者の間では、「大会が始まって日本人選手が活躍すれば、盛り上がる」と言われていた。大会は中日を迎え、日本勢は過去最多の金メダル17個を量産。実際に、世論は変わっているのか?

 陸上競技が始まった30日。会場の国立競技場は無観客だったが、そのすぐ横に長蛇の列ができていた。お目当ては五輪モニュメント。約40分も並んで、記念撮影を楽しんだ30代の女性は、「五輪、楽しんでます。金メダルをとった卓球がすごかった。やっぱり、五輪、やってよかったです」と満面の笑みを浮かべた。

 閑散としていたオフィシャルグッズの販売店にも、22日からの4連休以降は行列ができるように。開幕後はオフィシャルサイトにアクセスが集中し、一時ダウンする事態になった。

 国際オリンピック委員会(IOC)は、こうした動きを「機運が高まっている証し」とみる。

 マーク・アダムズ広報部長は30日の会見で「日本のツイッターで(五輪に対して)ポジティブなつぶやきがネガティブを上回ったという情報を見た。日本はここまで15個の金メダルをとっている。過去の大会でも、大会が始まれば(機運が)高まってくるし、特に開催国の活躍が始まるとそれが顕著になる。その効果が拡大している」と満足気に話した。

 確かに、ツイッター上のムードは、開会式を機に一変した。

 SNS分析ツール「ブランドウォッチ」を使って「オリンピック」を含むツイートを分析すると、開幕前1カ月は、ネガティブな内容が45%、一方のポジティブは18%だった。だが、23日の開会式直前、都内をブルーインパルスが飛行すると、一気にポジティブに変わった。以降は、日本選手のメダルラッシュもあり、ポジティブがネガティブを上回り続けた。

 ただ、その時々のニュースで、受け止めは揺れ動く。27日夕方、東京都内の新型コロナの感染者数が過去最多の2848人に上ることが伝えられると、関連した投稿が増え、ネガティブな内容が37%、ポジティブが25%と変わった。

 選手らの活躍が五輪への賛否を変えていることを示す調査もある。

 大阪大の三浦麻子教授(社会…

この記事は有料会員記事です。残り757文字有料会員になると続きをお読みいただけます。