注目の女子右腕・島野、甲子園の決勝へ 兄2人も出場

大坂尚子
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(1日、全国高校女子硬式野球選手権大会準決勝 神戸弘陵2―1京都両洋)

 兄2人の後を追い、自身も甲子園の舞台へ――。神戸弘陵の島野愛友利(あゆり)(3年)が夢をかなえた。

 最速120キロを超える大会注目の本格派右腕だ。出番は逆転した直後の最終七回にやってきた。

 先頭への四球をきっかけに1死一、三塁のピンチを招いたが、落ち着いていた。追い込んでから相手9番が仕掛けてきたスクイズを空振りさせ、三塁走者もタッチアウトで併殺に。拳をぐっと握り、駆け寄ってくるチームメートと抱き合って喜んだ

 「ここで勝って甲子園に行きたいって思いが強かった」

 兄2人はともに甲子園でのプレー経験がある。五つ上の凌多は大阪桐蔭出身。2016年の選抜大会に出た。一つ上の圭太は履正社で昨夏の甲子園交流試合に出場した。

 島野自身、兄の影響を受け、小学2年で野球をはじめた。中学時代は大阪・大淀ボーイズでは男子に交ざってプレーし、エースとして全日本中学選手権大会「ジャイアンツカップ」で優勝。

 高校の男子部では公式戦に出られないからと、神戸弘陵に進学し、女子部に入った。

 今年4月、全国高校女子選手権の決勝が甲子園で行われると決まり、兄2人に続き、自身も憧れの場所でプレーできる道が開けた。

 うれしかっただけではない。「1年時から試合に出してもらっている。だからこそ、必ず甲子園でプレーしなければ」

 重圧とも闘いながら、投打の軸としてチームを決勝に導いた。

 「甲子園ってどんな場所」。そんな記者の質問に目を輝かせて言った。

 「輝いて見える場所。高校最後の試合でもあるので、悔いのないように楽しみたい」(大坂尚子)