上田綺世が思う背番号18の意味 父への憧れ、子どもたちの希望

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勝見壮史
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 うつむいて、両手で持ったボールを額に付けた。2秒。目を閉じ、念じた。

 「何かの節目に、FWが点を取るときは、必ず運も必要になる」。サッカー男子の準々決勝。ニュージーランドと120分戦っても決着がつかずにもつれ込んだPK戦だった。日本の1番手のキッカーを志願した上田綺世(あやせ)(22)は、力強く右足を振り、ネットを揺らした。

 ずっと、ゴールのとりこだった。きっかけを与えてくれたのは、父親の晃さんだ。「何歳かな、小学校に上がる前ぐらいかな」。今では記憶はあいまいになったが、趣味程度でやっていたという父のサッカーの試合を見に行った。ハットトリック(3得点)を決め、仲間を喜ばせる大活躍。その姿に釘付けになった。かっこいい、僕もああなりたい。素直にそう思った。

 父の背中で、「18」が輝いていた。元ドイツ代表の名FW、ユルゲン・クリンスマンが好きで付けていたと聞いた。ゴール前でパスに合わせる嗅覚(きゅうかく)、両足、頭でも得点ができる生粋のストライカーだ。

 くしくも、上田とプレースタ…

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