日本競泳陣、メダルも入賞も半減 平井監督「目線が下がっていた」
東京オリンピックの競泳は1日で全日程を終え、日本の平井伯昌監督は「他国の選手に比べ、目標の目線が下がっていた。プロセスは、成功ではなかった」と振り返った。400メートル個人メドレーの瀬戸大也、200メートル自由形の松元克央らメダル候補が決勝に進めず。金メダルの数は前回リオデジャネイロ五輪と同じ2だったが、入賞数は前回21の半数に満たない9。メダル数も7から3に減った。自己ベスト記録を出した選手も少なかった。
リオで金の金藤理絵(200メートル平泳ぎ)や萩野公介(400メートル個人メドレー)は五輪でも世界記録を目指せる実力を備えていたが、今回、そのレベルの選手はほぼいなかった。コロナ下、代表チームが集まるのは難しく、4月の選考会を終えてからの調整に個人差があり「もう少し目的意識を共有できればよかった。海外の選手は自国でも記録を出していた。国内大会しかない状況で、私も含めてコロナのせいにしていたところはある」と話した。