第9回発祥の地から来たアテネの女王 復帰支えてくれた家族と聖火への思い

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遠田寛生
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セーリング女子 ギリシャ エミリア・ツルファ(48)

 順位へのこだわりは、無い。もう一度五輪の舞台に立てると思っていなかったからだ。セーリング女子470級のエミリア・ツルファ(ギリシャ)は48歳。17年ぶりに戻ってきた五輪では、7月28日から神奈川の海を満喫している。

 2人乗りの種目の選手として母国で開かれた2004年のアテネ五輪で金メダルを獲得し、英雄になった。その2年後に長女を出産。「子どものそばにいたかった」と、すんなり第一線を退いた。その後も2人の子を授かり、いまは10代の娘3人を育てる。

 2年前の秋、昔のコーチから連絡を受けた。指導する選手がパートナーを探している、と。引退から15年。楽しもうと軽い気持ちで引き受けた。

 ヨットに乗るうち、感覚がよみがえった。楽しかった。昔の自分に戻りたいという欲も出てきた。本気で東京五輪を目指すと決めた。写真でしか母親の活躍を知らない娘たちも喜び、後押ししてくれた。

 復帰への道は簡単ではなかっ…

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