2階まで届く巨大なサボテン 途中で折れず、40年かけ

堤恭太
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 高さ3メートルを超えるサボテンが埼玉県蕨市中央2丁目の吉田茂雄さん(79)の庭にある。温室ではなく玄関横の庭に鉢植えで置きっぱなしの状態で40年以上かけてここまで成長した。2階まで届いた緑の塔は訪れた人をびっくりさせている。

 ハシラサボテンの仲間と見られ、母屋に住んでいた吉田さんの母、たけ子さんが育てていた。誰かからもらったらしい。1995年に76歳でたけ子さんが亡くなった後、吉田さんが世話を引き継いだ。その時はまだ1・5メートルほどで母屋の玄関の中に収まっていた。

 その後は庭で育てて冬になると納屋に入れた。が、いつから収まらなくなり外に出したままに。冬場は透明なゴミ袋で囲って寒さをしのげるようにした。

 全然伸びない年もあるが、最近は猛暑の影響なのか1年で30センチ以上伸びるようになり、昨年は50センチも成長した。「サボテンはやっぱり暑いのが好きなのかな」と感じた。ただ背が高くなるにつれて冬場に囲いをつけるのが難しくなってきた。吉田さんも高齢になり、子どもたちからは「危ないから、もう切れば」と言われるが踏み切れない。

 ハシラサボテンは数メートルに育つこともあるが、途中で折れたり、寿命を迎えたりすることがほとんどだという。吉田さんは「あと数年で屋根まで届くかもしれないが……。でもこれ以上、高くなったら切るしかないのかな」と見上げた。(堤恭太)