少女漫画の先駆者・花村えい子さん 60年の画業を紹介

西堀岳路
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 カラフルな髪にキラキラの瞳という少女漫画の原型をつくった一人で、埼玉県立川越高等女学校(現川越女子高)の卒業生でもある漫画家花村えい子さん(1929―2020)の原画や関連グッズを集めた作品展が8月7日から、故郷川越の市立美術館で始まる。画業60年を記念し昨年開催の予定だったが、新型コロナの影響で中止。花村さんは同年12月に亡くなった。

 同館の特別展「画業60年のかわいい伝説 花村えい子と漫画」で、娘ひろ子さんが委員長を務める実行委などが企画した。「マーガレット」など少女漫画誌に掲載された原画約140点を中心に、「霧のなかの少女」(1967年)や「源氏物語」(2013年)の単行本、表紙を飾った60年代の「ショウワノート」、スケッチブック、付録の着せ替え紙人形、色紙など計約200点が並ぶ。

 ひろ子さんは「母の絵のやさしさや品の良さに、時代が変わっても受け入れられる普遍性があるように感じる。改めて多くの人に知ってもらいたい」と話す。9月12日まで。

 8月1日には、川越氷川神社で花村さんの女性画が入った絵馬(初穂料700円)の頒布が始まった。亡くなる前、縁のあった同神社の絵馬にするため描き下ろした。和菓子老舗の亀屋が花村さんの描いた花々をモチーフにした練り切り、紋蔵庵(あん)がイラストをあしらったクッキーを発売する。展覧会場でも花村さんの絵の塗り絵ブックや布かばんを販売する。(西堀岳路)