やまゆり園の新しい園舎に40人 4年半ぶり元の場所へ

土屋香乃子
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 2016年に利用者ら45人が殺傷される事件が起き、園舎が建て替えられた障害者施設「津久井やまゆり園」(神奈川県相模原市緑区)に1日、仮移転先で暮らしていた利用者らが約4年半ぶりに入居した。職員らは「おかえりなさい」と書かれた手作りの横断幕を掲げ、利用者らを歓迎した。

 入居したのは、事件を受けて17年4月から横浜市港南区の芹が谷地区にある仮移転先に移っていた利用者40人。利用者らはこの朝、バスなどでこの仮園舎を出発し、新たな園舎に入った。

 園の建て替えをめぐっては、事件直後に県が同じ場所に大規模施設を再建する方針を示していたが、障害者の地域移行を進める国の方針に逆行するとの批判が有識者らから出た。これを受けて、県は施設の小規模化を決めた。今年7月に完成した新園舎の定員は当初の160人から66人に減り、部屋はすべて個室となった。

 12月には芹が谷地区にも新園舎(定員66人)が完成する。仮園舎に残る利用者53人の一部などが入居する予定だ。

 永井清光園長は「私たち職員にとって一番大切なことは、事件のことを決して忘れず、利用者の気持ちに寄り添った支援をしていくこと」と話した。(土屋香乃子)