陸上男子100m、ヤコブスが9秒80で優勝 中国勢が初の決勝進出

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 東京オリンピック(五輪)第10日の1日、陸上の男子100メートル決勝があり、イタリアのラモントマルチェル・ヤコブス(26)が9秒80のヨーロッパ新記録で初優勝した。

 男子100メートルは2008年の北京五輪以降、ジャマイカのウサイン・ボルトが3連覇していた。ヤコブスは予選で9秒94の自己ベストをマーク。準決勝でさらに9秒84に更新した。大会前の自己ベストは9秒95だった。

準決勝では蘇炳添(中国)がアジア新記録

 東京オリンピック(五輪)男子100メートル準決勝で、五輪3大会連続出場の蘇炳添(中国)が9秒83(追い風0・9メートル)のアジア新記録をマークし、トップの記録で中国勢初の決勝進出を果たした。

 準決勝ではスタートから飛び出し、鋭い足の振り出しで他選手を圧倒。終盤、ベーカー(米)に差を詰められたが、結局同タイム、着差ありで1位。自身とオグノデ(カタール)が持つアジア記録を一気に0秒08短縮した。

 2015年に中国選手で初の9秒台となる9秒99をマークするなど、常に日本選手の一歩先を走ってきた。2017年ロンドン世界選手権では決勝に進み、アジア勢初の8位に入賞した。

 今月29日で32歳になる。引退もささやかれたが、「東京五輪までは」と現役を続けていた。決勝では9秒98で6位。アジア勢の可能性を十分に示した。

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