「梨紗子の妹」じゃない レスリング川井友香子、「姉離れ」の五輪

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金子智彦
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 ずっと「梨紗子の妹」と言われてきた。内気でおとなしい少女は、いつも姉の後ろをついてきた。

 東京オリンピック(五輪)女子62キロ級の川井友香子(23)はそんなイメージを振り払おうとしている。

 姉の梨紗子(26)は、2016年リオデジャネイロ五輪63キロ級金メダリスト。19年世界選手権まで4年連続世界一で、今大会も女子57キロ級で優勝候補だ。一方の友香子は、18年世界選手権の銀が最高で、世界の頂点に立ったことはない。姉を「一番近い存在だけど、別世界の人間」と言う。

 石川県出身。3姉妹の次女で、小さい頃はおままごとや手芸で遊んでいた。家族で回転ずしに行ったときは、恥ずかしくてレーンをはさんだ職人へ注文ができず、泣いた。

 レスリングを始めたのも、母・初江さん(51)がコーチを務める教室に、梨紗子と三女・優梨子さん(22)が通っていて、試合がある日はほったらかしにされて寂しかったから。女子の強豪、愛知・至学館高に進んだのも「姉が行っていたのが大きくて。軽い気持ちだったな、と思う」。

 リオ五輪前の16年4月、左肩を手術したのが転機となった。

 離脱した間、筋トレしかでき…

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