東海大菅生が4年ぶりの夏の甲子園へ 2本のHRで逆転
(2日、高校野球西東京大会決勝 東海大菅生8-3国学院久我山)
今春の選抜大会8強の東海大菅生が逆転勝ちで、4年ぶり4回目の全国選手権大会出場を決めた。
劣勢の嫌なムードを打線で振り払った。
エース左腕・本田峻也(3年)の調子が上がらず、捕手福原聖矢(2年)の悪送球も絡んで一回に2点を先制された。
だが、1―3で迎えた三回、堀町沖永(3年)の左中間へのランニング2点本塁打で同点とすると、四回、千田光一郎(3年)が左翼スタンドに3点本塁打を打ち込み、勝ち越した。
選抜大会準々決勝では、中京大中京(愛知)のエース畔柳亨丞(3年)に完封負けを喫した。千田は「畔柳投手の前に何もできなくて悔しかった」。
そこから、選手間で150キロ以上の直球に対応できるように個々にスイングスピードを上げることを目標にした。
計測器を使って一振りずつ数値を確認する。同点ランニング本塁打を打った堀町はチーム一のスイングスピードの持ち主。140キロ以上が計測されなければ一振りには数えず、それを50スイング、約1時間の練習を日課にした。
打席での気持ちや技術も鍛えた。「1死三塁」を想定し、犠飛で得点、内野ゴロでも点を奪う打撃を繰り返し練習した。千田は「チャンスに一本、劣勢でも一本が出るようになったのは春からの成長だと思う。甲子園でもこれを続けたい」と意気込んだ。
中学時代に日本代表だった本田と福原のバッテリーが中心だったチームに、今夏、しっかりと頼もしい打線ができあがった。(坂名信行)
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