社会も身体も変わる時「絵」はどうする 京都で展覧会

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田中ゑれ奈
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 いつでもスマホで写真を撮れ、CGで作られた作品が仮想空間に並ぶ。そんな時代に手と絵の具を使って「絵」を描き、足と目を動かして鑑賞に出かける意味とは何か。グループ展「Slow Culture」は、そんな問いへの回答を試みる。

 「政治的なテーマを扱うなど、今は現代美術も社会との接続が重視される。そうした表現と相性のいい写真や映像に比べると取り上げられにくくなっているが、絵というメディアの中にも時代の変化は表れているはず」。京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(アクア)の岸本光大(みつひろ)学芸員は、企画の背景をそう説明する。

 「絵」という共通テーマがあるとはいえ、参加した若手作家12人の制作手法はさまざまだ。谷本真理は陶器に釉薬(ゆうやく)で幻想的かつグロテスクなイメージを描き、吉田桃子は半透明なポリエステル布を使う。NAZE(なぜ)はグラフィティ(落書き)文化の流れをくむペインティングやコラージュで、壁一面を埋め尽くす。

 前後半に分かれた展覧会のう…

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