歩き 拾い 世界と語る 大久保英治のランドアート

有料会員記事

田中ゑれ奈
[PR]

 ランドアーティスト・大久保英治は歩きながら拾い集めた素材を構成し、世界と対話する。兵庫・宝塚市立文化芸術センターで開催中の個展では、宝塚を歩いて着想した新作のほか、国内外で評価の高い過去作を展示している。

 天と地、海と陸などの領域がせめぎ合う「はざま」にひかれると大久保。インスタレーション「水・宝塚」では、中国の五行思想を表す5色の石が同心円状に床に並ぶ。天井からは別の石がつるされ、地面の円との間にわずかな「はざま」を形作っている。

 宝塚各地を約120キロメートル歩いたプロジェクトからは、場所ごとに色の違う土でページを着色し、現地の写真や葉っぱなどを貼り付けた「折本(おりほん)」が生まれた。花の接写画像をコラージュした「花曼荼羅(まんだら)・波豆(はず)」では、曼荼羅の中心に土の小瓶と、現地で拾ったダイヤル錠が鎮座する。

 土地の素材や歴史を扱う作品…

この記事は有料会員記事です。残り309文字有料会員になると続きをお読みいただけます。