22人死亡、5人の行方まだわからず 熱海土石流1カ月

黒田壮吉、山下寛久
【動画】熱海土石流1カ月 不明者なお 捜索は縮小=熊倉隆広撮影
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 静岡県熱海市土石流災害は、3日で発生から1カ月となる。これまで22人の死亡が確認され、まだ5人の行方が分かっていない。被災者の生活再建は少しずつ進むが、300人近くが避難生活を送っている。

 土石流は7月3日午前10時半ごろに発生。伊豆山地区では住宅が流されるなど131棟が被害を受けた。市は7月末、同地区の一部地域で立ち入り禁止を解いたが、なお土砂災害の恐れがあるとして、避難情報のうち最も高い警戒レベル5の「緊急安全確保」を続けている。

 行方不明者の捜索は、警察や消防など最大約1700人が従事してきたが、7月末に自衛隊が撤収。2日時点で約500人態勢となった。今後、河川や道路などインフラの復旧工事も本格化される。

 避難者は最大582人いたが、2日時点で299人。市が用意したホテル2カ所で避難生活を続ける。県と市は、民間賃貸住宅も含め、被災者向けの応急住宅計176戸を用意した。市役所で入居に向けた相談を受け付けており、1日時点で21件の相談があった。通行止めだった国道135号も復旧し、罹災(りさい)証明書の手続きも始まった。

 一方、今回の災害について、県は土石流の起点付近にあった盛り土が被害を甚大化させたとみている。法令基準を超える高さの盛り土が造成されたとみられ、県は当時の行政の対応を含め検証する方針だ。被災者は市や県などに損害賠償請求を検討している。(黒田壮吉、山下寛久)