山梨の女児不明中傷「発信者情報の開示を」 大阪地裁

森下裕介
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 2019年に山梨県のキャンプ場で行方不明になった小倉美咲さん(9)の母・とも子さん(38)がインターネット上のブログで中傷されたとして、大阪市プロバイダー事業者に発信者情報の開示を求めた訴訟の判決が2日、大阪地裁であった。鈴木基之裁判官はプロバイダー事業者に対し、情報の開示を命じた。

 とも子さんは、別のインターネット掲示板やツイッターの投稿でも中傷されたとして、ツイッター社などに対し、発信者を特定するための情報開示を求める訴訟を東京地裁にも起こしている。判決は2日の大阪地裁が初めて。

 判決によると、行方不明になっている美咲さんについて、ブログには、とも子さんやその親族らが事件を起こしたかのような趣旨の書き込みなどがあった。

 鈴木裁判官は、こうした記述について「真実だとうかがわせる証拠は一切見当たらず、原告の社会的評価を著しく低下させ、名誉を傷つけた」と指摘。ブログを書いた発信者の情報がなければ損害賠償を求められないとし、プロバイダー事業者は発信者情報を開示すべきだとした。

 判決後、とも子さんの代理人弁護士は「開示された情報をもとに、発信者に対する損害賠償請求の手続きを進め、刑事告訴も検討する」と話した。(森下裕介)