都内のホテルで抗原検査の研修 結婚式などで活用へ

新型コロナウイルス

天野彩
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 東京都内のホテルで7月、利用客が安心してホテル内のイベントに参加できるようにするために、新型コロナウイルスの抗原定性検査を参加者に受けてもらうことを想定した研修があった。感染拡大を心配して延期を繰り返すカップルが多い結婚式などで活用してもらいたいという。

都内のホテルで、イベント開催時に参加者が安心して参加できるようにするための抗原検査の研修に従業員約50人が参加した

 抗原検査はPCR検査と比べ、精度は劣るものの簡便で迅速に感染の有無がわかる。定性検査と定量検査があり、定性検査は簡易キットを使い、その場でより簡単に検査できる。すでに米国などでは無症状者へのスクリーニング検査として広く活用されている。

結果は約15分でスマホ

 研修では、東京都医師会が支援・監修し、米国の医療機器製造会社が開発した検査システムを利用した。検査を受ける人はスマホアプリで顔写真を登録。綿棒を使って自分で鼻の入り口の検体を採取する。約15分で結果がスマホに届くしくみになっている。

 この日は会社の担当者の説明を受け、実際に15人の従業員が、イベント参加者役の従業員35人を案内し、検査した。

 都医師会は陰性の結果が出た後の2日間ほど、顔写真つきの陰性証明パスポート「東京コロナパス(仮称)」として飲食店などで活用できるようにすることを提唱している。

 陽性の場合は、近隣の受診できる病院が表示されるようにアプリを調整中という。

ワクチン差別を防ぐ契機に」 医師会理事の思い

 主にワクチンを接種していない人を対象に活用したい考えで、都医師会の黒瀬巌理事は「コロナの収束がなかなか見えないなかで、感染を予防しながら社会経済活動の活性化と両立するのが我々の目標。ワクチンを受けない人の行動が制限されるような差別を防ぎたい」と話す。

 研修を実施したリーガロイヤルホテル東京では、昨年度予定していた37件のイベントはすべて中止になった。佐藤慎二副総支配人は「結婚式を2回、3回と延期しているお客様も多数いる。希望する新郎新婦に利用してもらいたい」。10月以降をめどに、結婚式の参列者らに使うことを検討しているという。(天野彩)

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