美容機器に挑んだ車部品大手 「想像超えた」技術で開発

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三浦惇平
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 美容液を肌に浸透させる機器を、自動車部品大手のアイシン(愛知県刈谷市)が開発した。極小化した水粒子を肌にあてることで、保湿力を上げる効果があるという。美容分野へは初めての参入。そのきっかけは、半世紀以上つくり続けてきた、ある家具の研究から生まれた「想像を超えた」技術だった。

 老舗百貨店「松屋浅草」(東京都台東区)で6月、化粧品販売の「石井クリニック美容研究所」の店舗が開いた。美容液や保湿グッズの並ぶカウンターに置かれたのは、アイシンの開発した「導入美容機器」だ。

 この機器は、空気中から取り込んだ水分を、小さくして再び放つ。利用者は機器の前に座り、美容液を塗った顔に水粒子をあてるだけだ。処置時間は約20分。1~2週間に1回のペースで、計4回利用する。

 最大の特徴は、水粒子の小ささだ。約1.4ナノメートルで、通常の水蒸気の約千分の1。目には見えない。細胞が重なり合う肌の表面で、その隙間を通って浸透。肌の水分量が増えることで、美容液の浸透も促すという。

自動車部品大手がなぜ美容分野に参入したのでしょうか。そのきっかけは、半世紀以上つくり続けてきた、ある家具の研究から生まれた「想像を超えた」技術でした。詳しくは記事後半で。

 美容液の浸透にはこれまで、肌に電流を流すといった処置がされてきたという。石井クリニック美容研究所の石井聖子社長は「水粒子を浴びながら座っているだけで、手軽にできる。美容へのハードルを下げてくれる」と期待する。この店では試験的に導入。利用者の声をアイシンに伝え、製品の改良につなげるという。

戦後始めた「トヨタミシン」

 美容機器を開発したアイシンは、自動変速機やブレーキといった車部品を主につくる。約3万点とされる車部品のうち、手がける部品は約1万5千点にも及ぶ。トヨタ自動車系で、車部品では国内2位だ。

 一方で、暮らしに密着した商…

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