陸上400mに「女子」として出られなかった2人、200mは決勝へ

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 ナミビアのクリスティン・エムボマとベアトリス・マシリンギが、3日の女子200メートル決勝に勝ち進んだ。女性として生活していても、性ホルモンの血中濃度が高い選手は一部種目で「女子」として競技できない。この「DSD規定」により、共に18歳の2人はメダル候補に挙げられていた女子400メートルに出られなかった。この規定が五輪に影響したのは東京五輪が初めて。女子400メートルで、エムボマ、マシリンギはメダル候補だった。

 エムボマは2日午前の200メートルの予選で20歳以下世界記録となる22秒11をマークして1位通過。夜の準決勝では後半の逆転で2位となり決勝へ。21秒97は20歳以下世界記録を更新し、準決勝全体で2番目のタイム。マシリンギも予選、準決勝と自己ベストを更新し、それぞれの組で2位になり決勝に進んだ。

 ナミビア・オリンピック委員会は7月、血液検査で2人のテストステロン濃度が世界陸連の基準を超え、「DSD規定」がある女子400メートルの出場をあきらめ、規定が適用されない女子200メートルに出ると発表した。

 DSDは性分化疾患の略称で、女性として生活しているが性ホルモンのテストステロンの血中濃度などが男性同様の場合がある。世界陸連は女子400メートル、同800メートル、同1500メートルなどで出場選手のテストステロン血中濃度の上限を設け、国際大会出場や記録認定を制限している。リオデジャネイロ五輪女子800メートルのメダリスト3人はいずれも生まれつきテストステロン血中濃度が高く、DSD規定で同種目などに出場できなくなった。