表彰台で両腕×印、米国選手が差別に抗議 処分対象としてIOC調査

遠田寛生
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 東京オリンピック(五輪)の陸上女子砲丸投げで銀メダルを獲得したレーベン・ソーンダーズ(米)が1日、差別への抗議として表彰台で両腕を交差し「×」をつくった。虐げられてきたすべての人は交差するという意味を込めて、示したという。「LGBTQやアフリカ系米国人、メンタルヘルスに悩んでいる人、世界の黒人社会……自分はたくさんのコミュニティーに関わっている」と思いを語った。

 五輪では憲章第50条により、政治的、宗教的、人種的な宣伝活動が禁じられている。国際オリンピック委員会(IOC)は五輪期間中に差別などを非難して拳を突き上げたり、ひざをついたりする抗議行為については表彰台の上では処分の対象としている。IOCのマーク・アダムズ広報担当者は調査をしていることは認めたが「事態の把握に動いている。何かを決めるのはそれからだ」と明言を避けた。米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)、世界陸連はソーンダーズに対して処分はしない方針だ。(遠田寛生)