スリランカ女性死亡の最終報告遅れ、入管庁が遺族に謝罪

三輪さち子
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 名古屋出入国在留管理局に収容中のスリランカ人ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が死亡した問題で、出入国在留管理庁は2日、7月中に第三者による最終報告をまとめることができなかったとし、「申し訳ない」と陳謝した。野党の「難民問題に関する議員懇談会」で、入管庁の担当者が明らかにした。

 入管庁は衆院法務委員会の理事懇談会の場で、7月中に最終報告を出すと説明してきた。入管庁の岡本章警備課長は2日の議員懇談会の場で、「医師や第三者の有識者からの意見聴取など、報告書作成の詰めの段階で、7月中には至らなかった」と述べた。「まだ出せていないことを申し訳なく思っている」と述べた。公表時期については「近いうち」と語るにとどめた。

 また、司法解剖の鑑定書について問われ、入管庁は「当庁は入手していない」と説明。出席した議員からは「鑑定書を見ないで調査した最終報告なんて、誰も信用しない」といった批判が相次いだ。

 この日、ウィシュマさんの2人の妹も出席した。2人は5月に来日して以来、報告書を受け取れるのを待って、滞在を続けている。入管庁が同じ説明を何度も繰り返したため、遺族は「ロボットみたいだ。同じ人間として答えて欲しい」、「日本という国の顔に泥を塗ることになるから、ちゃんとした回答をしてほしい」と語った。(三輪さち子)