ミャンマーへの特使派遣、難航か ASEAN外相会議

有料会員記事

西村宏治=シンガポール、半田尚子
[PR]

 東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国の外相会議が2日、オンライン形式で開かれ、国軍がクーデターで権力を握った加盟国ミャンマーへの対応などについて話し合った。4月の首脳会議で合意した特使派遣などに道筋を付けられるかが焦点だったが、協議は難航し、具体的な進展はなかった模様だ。

 会議後に記者会見したインドネシアのルトノ外相によると、会議では特使派遣や特使による対話の促進、人道支援の提供など、首脳会議で合意した5項目をいかに前進させるかが議論の中心になった。ルトノ氏は「これまでのところ、5項目の合意の実施に大きな進展はない」と語った。

 特使には、インドネシアの元外相やマレーシアの元国連大使、タイの元外務副大臣の3人が候補に挙がっていた。これについてミャンマーのミンアウンフライン国軍最高司令官は1日のテレビ演説で、タイの元外務副大臣の任命に同意したものの、「様々な理由から新たな提案があり、先に進めなくなった」と述べていた。

 インドネシアマレーシアはイスラム教徒が多数派で、政府内にはミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャを迫害してきた国軍に批判的な意見が多い。一方でタイの候補はかつてミャンマー大使を務め、タイの現政権もクーデターによる軍事政権の流れをくんでおり、ミンアウンフライン氏は国軍にとって好ましいと判断した模様だ。

 だが、ASEAN側から新た…

この記事は有料会員記事です。残り326文字有料会員になると続きをお読みいただけます。