勝負どころの五輪 76キロ級の皆川博恵、やりきったレスリング人生

レスリング

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 東京オリンピック(五輪)第11日の2日、レスリング女子76キロ級の皆川博恵によもやの結末が待っていた。中国選手との3位決定戦は開始2分30秒でフォール負け。「全部出し切ろうと思ったが、6分間戦うこともできなかった。すごく情けない」と涙をぬぐった。2008年の北京五輪72キロ級、浜口京子以来の最重量級でのメダルを日本にもたらすことはできなかった。

 33歳。東京五輪を競技人生の勝負どころと位置づけ、代表権がかかる19年世界選手権の前には指導者の父を京都の実家から呼び、泊まり込みで指導を仰いだ。兄と夫のサポートも受け、「涙が出るほど」きつい練習を自らに課し、成長してきた。

 メダルには届かなかったが、重量級では小柄な体で世界と伍(ご)してきた。歩みを振り返り、「自分がここまで一つのことに夢中になって、頑張れたのは今後生きていく中で人生の糧になる」。

 最後、こう言った。「結果が伴っていないので、自分のイメージとは違うけど、これが私の全力」。できるだけのことはやった。