キューバのロペス「おれがナンバー1」 グレコ4連覇、カレリン抜く

レスリング

野村周平
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 東京オリンピック(五輪)第11日の2日、レスリングの男子グレコローマン130キロ級決勝で、ミハイン・ロペスヌネス(38)=キューバ=が、11歳下のジョージア選手を破り五輪4連覇を達成した。「霊長類最強」と言われた男子最重量級の英雄、アレクサンドル・カレリン(ロシア)もなしえなかった偉業。試合後、カレリンとどっちが強いかと聞かれると、笑顔で即答した。

 「おれがナンバー1だ。ミハイン・ロペスだ」

 夏季五輪の個人種目4連覇は、前回リオデジャネイロ大会でレスリング女子の伊調馨が達成しているが、男子では初。他競技では陸上のカール・ルイス(米)や競泳のマイケル・フェルプス(米)らが記録している。

 ロペスヌネスは五輪初出場の2004年アテネ大会で5位。その後は北京、ロンドン、リオと勝ち続けてきた。世界選手権も5度優勝。リオ後は世界大会の出場を控え、東京に照準を合わせてきた。「選手生活で、最も厳しい挑戦になる」と話していた。

 しかし、全4試合で失点はゼロ。決勝も196センチの長身ながら相手より低く構え、寝技では得意のローリングも見せた。「20年以上競技をしてきて様々なものを犠牲にしてきた。取って当然のメダルだと思う」

 10歳の時、地元の小学校でレスリングを始めた。兄は04年アテネ大会のボクシング銅メダリスト。妻のメイリン・ゴンザレスさんもフェンシングで08年北京大会に出場している。かつてプロ野球・中日で活躍したオマール・リナレスらをヒーローに挙げるが、自らもレスリング史を塗り替え、母国の英雄になった。(野村周平)