「妻は性暴行され殺された」 公表した夫、2年後の決意

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伊藤繭莉
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 普段と変わらない休日だった。「ハンバーガーを買って帰るね」。いつも通りの妻の声。それが最後の会話になるなんて、思いもよらなかった。

 福岡県内に住む会社役員の男性(48)はいま、毎日中学生の息子のために料理を作る。それでも仕事が忙しくて、夕飯に弁当を買うこともある。

 そんなとき、息子に少し申し訳ない。と同時に、妻は家事や育児をよくやってくれていたんだなあ、とあらためて思う。

 夏。あの日の記憶が、どうしても頭をよぎる。

 2019年7月6日。あの日も暑かった。

「ハンバーガー買うね」が最後の電話に

 妻(当時38)も自分も仕事が休みで、夕方に一緒にショッピングセンターに行った。自転車を買い、自分は先に車で帰り、妻は新品の自転車に乗って自宅に戻ることにした。

 午後9時半すぎ、帰り道にファストフード店に寄る、と妻から電話があった。

 「何食べる? 買って帰るね」

 それが、妻の声を聞いた最後…

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