ボクシング入江聖奈、期待の言葉支えに金 疲弊の日々から有終の美へ

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塩谷耕吾、河崎優子、波戸健一
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 東京オリンピック(五輪)は3日、ボクシング女子フェザー級の入江聖奈(20)がボクシング女子で日本勢初となる金メダルを獲得した。歴史の扉を開いてきたパイオニアは、コロナ禍で揺れる胸の内と向き合いながら、頂点にたどり着いた。

 鳥取県米子市生まれ。幼い頃から日本海に潜り、貝をとって遊び、伸び伸びと育った。小学2年生の時、ボクシング漫画「がんばれ元気」を見て、ボクシングを始めた。

 すぐ、頭角を現した。「練習したら、した分だけうまくなる。それが楽しかった」

 小学6年生だった2012年。ロンドン五輪で女子ボクシングが初めて行われた。その翌年、東京五輪開催が決まる。「『東京五輪があるから』と周りに期待され、やめるにやめられなくなって」

 そこからは一直線だった。

 高校生の時、父が買ってくれた携帯電話の番号を決める際、「2020」の数字を潜り込ませた。「パンチのインパクトの強さは天性のもの」(日本連盟関係者)という強打を武器に成長し続けた。日体大の1年生だった20年3月、東京五輪アジア・オセアニア予選で準優勝。女子ボクシングの日本勢で、史上初となる五輪切符を獲得した。

五輪の延期決定後に起きた異変

 その直後、五輪の1年延期が…

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