笑っていた入江聖奈、右を打ち抜き逃げずに頂点 入場曲はXの「紅」

ボクシング

波戸健一
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 ボクシング女子フェザー級決勝で、入江聖奈は笑っていた。

 ロックバンド「X JAPAN」の代表曲「紅」で入場し、ぴょんぴょん跳ねながらリングに上がった。2019年世界選手権を制した難敵のペテシオを前にしても、自然体は最後まで崩れなかった。

 第1ラウンド(R)、ゴングと同時に相手に飛びかかる。左ジャブで相手のガードを崩し、隙間をぬうように右ストレートを打ち抜いていた。

 第2Rは相手の反撃にさらされ、ポイントはほぼ互角に。そして、最終の第3Rへ。

 さらにガードをかためるペテシオに、入江は再三攻め込んだ。残り1分、左右のパンチがクリーンヒット。応戦する相手にも入江は逃げなかった。判定で、日本女子ボクシング史上初となる表彰台の頂点に上り詰めた。(波戸健一)

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