少数民族の幼稚園でも「標準語教育を」 中国政府が通知

北京=高田正幸
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 中国教育省は2日、少数民族が暮らす地域や農村などの幼稚園で、標準中国語を使った教育を行うよう求める通知を発表した。「中華民族共同体意識の形成」が目的だとしており、今年秋の新学期から実施する。

 通知では、中国語教育を強化するため、中国語のレベルが一定の水準に達しない幼稚園教師に対し、中国語教育を課す方針も表明。2025年までの5年間で、幼稚園教師の中国語能力不足を「基本的に解決する」という目標を掲げた。

 55の少数民族が存在する中国では、一部の学校で独自の言語を使った教育を実施しているが、習近平(シーチンピン)指導部は「中華民族」としての一体性を重視し、中国語教育を強化する方針を示している。しかし内モンゴル自治区では昨年、モンゴル語による小中学校の一部授業を中国語に切り替えたところ、保護者らの抗議運動に発展しており、今回も朝鮮族やモンゴル族など独自の言語がある少数民族が反発する可能性もある。(北京=高田正幸)