五輪組織委へ「安全運転徹底を」 警視庁が申し入れ

土舘聡一、鶴信吾
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 東京五輪パラリンピックのボランティアが大会関係者を乗せた車で人身事故を起こし、逃げたとされる問題で、警視庁は3日、大会組織委員会に、関係車両が事故を起こした際に適切な対応を取るよう申し入れたことを明らかにした。交通違反も相次いでおり、ルールの順守も求めた。

 申し入れは直江利克交通部長名で、組織委の輸送局長に文書で通知した。今回の事故について説明した上で、ボランティアへの安全運転の呼びかけや指導のほか、運転者の健康状態の把握を徹底するよう求めた。事故が起きた際には、速やかな停車や警察への通報、相手方の運転者の救護などをするよう要請した。

 事故があったのは1日。東京都内の首都高速でボランティアの50代男性=神奈川県=の乗用車が数キロにわたり、軽ワゴン車やトラック、壁に何度も衝突し、軽ワゴン車の女性2人が搬送された。男性は事故後も十数キロ走り続け、高速を降りた千葉県で警察が確保した。車には他の大会関係者が乗っており、男性は「送迎を優先した」と話した。警視庁は道路交通法違反(不申告、救護義務違反)の疑いがあるとみている。

 同庁によると、大会関係者が絡む交通事故は開幕した7月23日~8月2日に都内で80件あり、1件が人身事故だった。交通違反は31件で、大半が一時不停止か駐車違反だった。(土舘聡一、鶴信吾)