8人判明で1200万人を検査へ 1年ぶり感染者の武漢
瀋陽=平井良和
1年3カ月ぶりとなる新型コロナウイルスの市中感染が判明した中国湖北省の武漢市政府は3日、約1200万人の市民全員のPCR検査を進めると発表した。2日夜までに判明した感染者は1地区の8人だが、世界で最初の感染拡大と厳しい都市封鎖を経験した同市は、市中に侵入したとみられる感染力が強いデルタ株に対して厳戒態勢で対処している。
同省の発表によると、2日に感染が確認されたのは市内の経済開発区の工事現場で働く男性(21)やその同居人、同僚ら。3人が発病しており、5人は無症状だという。中国本土では江蘇省南京市の空港から広がったデルタ株の感染者が12省・直轄市・自治区の約430人に拡大しており、男性は江蘇省からの団体旅行客と同じ時間帯に武漢に近い湖北省荊州市の鉄道駅に滞在していた。
昨年1月から2カ月半にわたって都市封鎖され、封鎖の解除後も厳しい防疫態勢をとってきた武漢市内での市中感染者の判明は、昨年5月以来となる。
市当局は3日午前、記者会見…

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