「農水省は恣意的」 堂島取、コメ先物めぐり異例の抗戦

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筒井竜平、高木真也
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 大阪堂島商品取引所でコメ先物を恒久的に取引できるようにする「本上場」を認めるかどうかを審査中の農林水産省は5日、堂島取から意見聴取する。同省は取引参加者が少ないとして「認可基準を満たしていない」とするが、堂島取は参加意向を持つ人が多いことなどを訴え、認可を求めて徹底抗戦する構え。同省の基準の取り扱いも「恣意(しい)的だ」と反発を強めている。

 「青天のへきれきで、甚だ心外だ」。堂島取の中塚一宏社長は意見聴取の通知を受けた後の7月29日に急きょ記者会見を開き、同省への怒りをぶちまけた。認可を受ける事業者が、監督官庁を公然と批判するのは異例だ。

 堂島取は2011年から2年間の期限付きの「試験上場」の延長を繰り返し、8月7日の期限前に本上場を同省に申請した。期限付きでは取引拡大に限界があるためだ。意見聴取は、認可基準を満たしていない場合に最終判断前に行う手続きで、不認可の判断に傾いていることを意味する。

「ゴールポストが動いている」

 中塚氏が怒るのは同省の変節ぶりだ。認可基準は、①十分な取引量が見込めるか②コメの生産・流通を円滑にするために適当かの2点。これまで同省は、①を理由に本上場を認めなかった。このため、堂島取は営業努力を重ね、この2年間、前回の試験上場期間(17年8月~19年8月)と比べ取引量を約3倍に伸ばせたことなどからクリアできると判断。同省と事前に認識を擦り合わせ、認可に自信を見せていた。

 ところが申請後、同省は「生…

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